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中山隧道

2014.11.15.Sat.01:36
日本一の手掘り隧道!

穴マニアとして行かない訳にはいかない!
そいつは新潟県長岡市と魚沼市の間、国道291号線の旧道にいる。

新潟県古志郡山古志村1956年(昭和31年)3月31日に4つの村が合併して誕生した。
その4つの村の1つ東竹沢村に属し山古志村の中でも最奥地に「小松倉」という集落があった。
山奥に存在した多くの村や集落がそうであったように、この小松倉集落も中山峠という峠を超えなければ生活が成り立たなかった。
この中山峠に小松倉にどれだけ苦しめられた事か。
特に昭和前期まで冬期は積雪は4メートルを記録し村人を苦しめた。


「よろしいならば隧道だ」



と言ったかは定かではないが、とにかく小松倉の人々は掘り始めた。
岩盤は固く、1日平均30センチ程度しか進めなかった。
途中、資材不足や村人の反対、戦争や食糧難もあったが1949年(昭和24年)5月1日の夕方貫通した。
現場は興奮、感激、歓喜、村人は皆抱き合ってボロボロ泣いていたという。
1933年(昭和8年)11月の着手以来、16年経っていた。
戦中戦後の休止期間を差し引いても13年に及ぶ大事業であった。
こうして全長877メートルの日本一の手掘り隧道が貫通した。

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それでは現場へ。
まず長岡側抗口。観光用に整備保存されたことも有り抗口は正直あまりソソらない(´・ω・`)

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なおこの隣にはそれは立派な「新中山トンネル」が存在する。
この新中山トンネル、かの有名な田中角栄が中山隧道の事を知り深く感動し隣に新たな高規格のトンネルを作らせたという話も残る。

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長岡側抗口は駐車場も完備され容易に隧道を見ることが出来る。
そこに案内板があった。

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隧道だらけじゃん(歓喜)
豪雪地帯である山古志村周辺には隧道が沢山存在するのだ。今後の探索が楽しみだ。

前置きが長くなったが突入!

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観光隧道ではあるが内部は余計なモノも無く良い雰囲気
各所に残るツルハシの跡がより手掘り隧道であることや歴史を意識させてくれる。

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途中、巻き立て区間が現れる

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途中横穴には中山隧道を掘った村人を描いた「掘るまいか 手掘り中山隧道の記録」という映画に使用されたトロッコが置いてあった。

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こちらは山古志側抗口。
個人的にはコチラの方が雰囲気があって好み。

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中山隧道の歴史を記すプレートが置いてあった。

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長岡側抗口付近には中山隧道を掘った村人らの誇らしげな写真が展示してあった。

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【参考資料】
「越後洞門 手掘隧道物語」 磯部定治 著
「掘るまいか 山古志村に生きる」 三宅雅子 著
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