廃墟探索装備考

2014.12.16.Tue.02:33
ここでは自分の廃墟探索時の装備を備忘録的な意味も込めて紹介したいと思います。
ただ広義の意味で廃墟探索とは言っても
・アクセスしやすいが人通りが多く周囲の目から隠れたり時には一般人に紛れる必要のある探索
・山の中の道無き道を進み藪漕ぎをしながらの探索
・携帯の電波は勿論かざした自分の手すら見えない漆黒の地底空間の探索など条件は様々です。
自分は「穴があったら入りたい」の標語通り最近は地底空間の虜になっているので装備もそれらに適したものに変わりつつあります。

また自分の装備も不完全であれもコレも必要だと感じているし、この手の趣味の方はこだわりのある方が多いと思うのでその辺は各自で考えてみてください。
考えてる時が一番楽しいよね。
装備談義で語り合ったりできたら楽しいだろうな。


【服装】
まず大前提として
・割れたガラス、釘、コンクリート片、植物のトゲや枝、昆虫など多くのものから身を守るために長袖長ズボン
・できれば100%綿のモノは避ける。理由は沢などの水場の通過時や汗で濡れた際に乾きが遅いから。なのでジーンズは探索においては避けている。
まあ高山に登るわけでも冬山アタックをしようという訳でもないのでそこまで難しく考えなくてもいいとは思うけど。

ただある意味服装が一番悩む装備。何故なら・・・

   機能性⇔不審者度

だと思うから。
野球でもバイクでも登山でも同じだけど専用の装備を使えば使うほど一般人目線では浮いて見えてしまう。

・機能性や耐久性を追求する路線→登山用品は機能性は素晴らしいが藪漕ぎなど荒く使うには勿体無い→でも丈夫で機能的なものが欲しい・・・

「登山用品がダメなら軍物があるじゃない(゚д゚)!」(個人的趣味含む)
ミリタリー系は放出品等を上手く使えば下手な服より安価で丈夫で機能的なものが手に入る。
実際ポケットの位置や生地の厚さ、素材、股や肘膝部分に補強がされてあったりと非常に使いやすい。

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ただしミリタリー度を上げすぎれば不審者度は飛躍的に伸びる。
私服ならただ呼び止められるだけで済んだ話が、全身迷彩服だとしたら警察や管理者との応対時に最初から不審者としてロックオンされてしまって色々とよろしくないし近所の方への聞き込みもやりにくくなるし恥ずかしい。
またサバゲをやる人なら常識だが街中ではマナー的にもよろしくない。
探索仲間以外の人間と会うこと無い山奥や地底空間なら完全装備で行けるんだけどね(´・ω・`)


・一般人などに紛れステルス性を重視する路線→ワークマンなどの作業着
さっきの話はなんだったのかという話になるが廃墟探索における最強装備は作業着だと思う。
一般人に紛れる意味でのステルス性、機能性、安さはトップクラスだと思う!

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しかし一度軍物などに慣れてしまうと不満が出てくるのも事実である。
特に藪漕ぎや道無き道へ廃墟を求め歩くような過酷な環境になると余計に。
具体的には生地の薄さや袖口がベルクロでなくボタンでしか調整できなかったり、ポケットもボタンポケットだったりする点。
また先ほどの管理者や警察の話と矛盾するようだけど、人の目から隠れたい状況も多々あるため作業着に多く使われるブルー系の色は避けたい。


と長くなったけど自分が主に使用するのは以下のとおり

・アメリカにいる頃、軍放出品店で買った3c desert迷彩のズボン(50%コットン、50%ポリエステル)
・ワークマンで買った作業着(100%ポリエステル)

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どちらも2000円以下で購入できる。
状況に応じて使い分けているが、3C迷彩の方はボタンポケットだったり砂漠迷彩と言えど迷彩に変わりはないのでBDUに準ずる補強のある無地のパンツに装備変更したいところ。
上着については制式採用装備は決まってない。ACUのジャケットとかポケット位置やベルクロの袖口とかが使いやすそうでいいなと思ってる。ACUで無地の物があれば完璧なんだけど無いからUCP迷彩で妥協かな。


また深く地底空間に潜る際はツナギを使用する。
狭い空間を通過する際に普通の服だとお腹が出てしまうし、汚れ方も地上の比ではないからね。
また地底という環境の特殊性上、緊急時の被視認性を考慮して目立つオレンジ色のものを採用
・・・後にレスキュー隊と言われるはめに(´・ω・`)

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これにずり下がり防止と装備を付けるためにベルトを着用する。
ベルトと言えば最近、もう少しリュック側でなくカラダに装備品を装着できれれば便利だと思っていて、日本廃景HPの管理人の方から教えてもらった自衛隊採用のベルトにメディカルキットやライト、スマホ等を装備する案やチェストリグやピストルベルト等にて携行する案など色々と検討中。


【ヘッドギア】
こちらも日差しや藪漕ぎの際に顔に当たる枝などを防げれば何でもいいと思う。
自分はベースボールキャップ型のものより日焼けや枝などから全方位守れるブッシュハットを愛用してます。
M43規格帽とかカッコイイなと思う。

・貰った米軍実物のブッシュハット
・アウトドアショップで買ったブッシュハット

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GORE-TEXの帽子がどの程度ムレに効果的なのか気にあるところではあるが現状帽子については不満はない。

続いて地底空間である鉱山や隧道、鍾乳洞に足を踏み込もうという時や崩落の激しい一般廃墟、岩場を歩く際などはヘルメットは必須装備だと思っている。暑ささえ問題にならなければむしろ常に被っていたいくらい。

自分のは所謂ドカヘルという作業用品店などで買えるヘルメット。
一応、落下物保護と転倒保護の規格に合格しているものを購入。付属のフラッシュライトは後述します。

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何度か実際に頭を守ってくれているドカヘルさんではあるが所詮は作業用品
フィット性に乏しくウザったい。更に通気性は皆無なので暑い。
余裕があればPETZLなどのケイビング用かロッククライミング用のヘルメットが欲しいもんだ。


【ブーツ、長靴】
長袖長ズボンと同じくらい最低限必要な足回りの装備。
最悪でもハイカットのスニーカーで行かれることを勧めます。ちゃんとしたブーツ又は登山靴推奨。
釘や床の踏抜きや不安定な足場での捻挫など足回りは一番リスクのある部位だと思うのでココだけはケチらないほうがいいかも。

自分はBATES社のブーツを愛用。
軍や司法関係に採用される信頼できるメーカーのブーツ。
スニーカーと同じくらい軽くて歩きやすいのに足首はしっかりホールドしてくれグリップも素晴らしい。相当過酷に使っているが致命的な破損の気配は全くない丈夫さ。
安物のジャングルブーツしか履いたこと無かったので本当にこの歩きやすさには驚いた。今や必需品。

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ただ一度、泥沼に踏み込んだことが原因でサイドジップが破損し開閉不能に陥ったことがあるので次世代機はサイドジップのないものが好ましいと思う。
軍関係でサイドジップが避けられる理由を実体験できた。

次に水没してる隧道や軽い沢を遡上する際に使用する長靴。
ただの長靴ではなく田舎ではお馴染みのスパイク付きの長靴を使用している。これも消耗品。
ただ鍾乳洞などでは洞内生成物を破損させる原因になるので使用厳禁。

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ただ「ある程度」の水没にしか対応できないのでウェーディング・シューズやウェーダーなどの装備追加が望まれる。


【グローブ】
トゲのある植物や尖った石やガラス、釘など数多くの危険物に触れる機会が多い「手」の保護も足回りと同様重要。
グローブを忘れた日には相当行動が制限されるし危険極まりない。
軍手は編み目の隙間からトゲなどが普通に貫通するし、操作性も悪いのであまり好まない。
主に作業用品店で買える革手袋を愛用。これも消耗品。

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【デイパック】
本人が使いやすいものであれば何でもいいと思います。
ただ耐久性や使い勝手を考えるとアウトドアメーカーのものが使いやすいかと。

自分のは何故かBOOKOFFにてタグも付いた新品同様で2000円で売られていたバッグ。
NORTH FACEだけあってフィット性は良好で後述しますがハイドレーション用のポケットや穴も付属していて非常にお買い得だった買い物。
オフロードバイクでのアタック時にも使用。

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【ライト類】
目の前にかざした手の平ですら見えない夜の闇とは全く異なる本当の闇が広がる地底空間。
そんな地底空間で光を失えば深刻な事態になることは言うまでもない。
一般廃墟においても窓が目張りされていたりして大抵の場合、薄暗いのでコレも必須装備の1つだと思います。
予備のパワーソースと予備のライトを持つのも忘れずに。両手が空くヘッドライトがオススメ。
またパワーソースは運用が楽なエネループを使ってます。

自分はヘッドライトはヘルメットに取り付けたGENTOSの「HW-999H」を使用。

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ヘッドライトが必要となる場面では必ずヘルメットを被ることにしてるのでここが定位置。
割りとワイド配光で最大照度の230ルーメンで6時間、最小照度で60時間とランタイムも長く使いやすい。
値段も安く入手性も良いため気に入ってる。

次にハンドライト類
ヘッドライトとは別にスポットライト的な運用に使う事が多く、一般廃墟にはコッチだけ持って行くこともある。

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上からGENTOSの「SG-325」が2つ。
この内1つは常にベルト等に装着し使用。もう一つはカバン等に予備として携行。
150ルーメンの照度でランタイム10時間だが最近能力不足を感じる。

次にUltraFireの「C3 R5」
コチラはライト故障や電池交換時などの緊急時に使用するため携行。
暗闇の緊急時でも即取り出せるように大抵は後述する首セットと一緒になってる。
一番小型の緊急用なのに持ってるライトの中で一番明るい300ルーメンでランタイムは恐らく1時間ほど。

予算も潤沢ではないのであれもコレもとは行かないがライト系の装備更新が一番の課題。
「穴」にハマってしまったのでより強力で何より信頼性の高いケイビング用のものが1つメインに欲しいところ。
また安いものだし緊急用にサイリウムがいくつかあってもいいと思う。


【小物類】
メディカルキットや方位磁石、非常食など必要と思うものを各自持って行きましょう。
また状況によっては簡易防塵マスクや普通のマスクも携行します。アスベストを始め吸ったらヤバそうモノ結構あるしね。

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自分の場合はまず左から
・首セット→主に緊急用の装備。簡易温度計と方位磁石、緊急用ホイッスル、小型フラッシュライトを装備し首から下げてます。緊急用ホイッスルは泥が詰まっても音がなるように「玉」がないものがオススメ。

・熊鈴→熊の出没領域に行く際は必ず装備。優れたことにスイッチ1つで音のオンオフができ、カバーがついているため服などと接触していても音量が変わらない。

・防水メモ帳→近隣住民からの聞き込みから地底空間における地図作成まで幅広く活躍。


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・小型多機能ナイフ→1番活躍するのは部屋でのハサミの代用という悲しみを背負う

・タバコとライター→タバコは吸わないがヒル対策に携行。また小さくまとめたガムテープを持っていると緊急時における焚き火の際に火種として便利。

・ハイドレーションシステム→今や無くてはならない必需品。使用後の清掃の手間などから付属タンクを使用せず市販ペッドボトルを接続して使用。リュックサックを降ろさず歩きながら水分補給ができて非常に便利。オフロードバイク遊びでも大活躍。

地図とコンパス

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事前調査においてオフラインで使える地図に座標を入力してスマートフォンを運用するのであまり出番はないが、やはりココぞという場面では活躍する。


【撮影機材】
コレは人それぞれ好みの問題。
そもそも写真を撮らない人もいるしね。

自分はOLYMPUSの「TOUGH TG-620」をメインに使用。

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所謂タフ系コンパクトデジカメ。
防水5メートル、防塵設計、1.5m耐衝撃、耐低温-10で自分のやる全てのアウトドア活動に携行でき欠かすことのできない相棒。
実際岩場で落としたり、泥や川に落としても全く問題なく使えてます。
廃なるものの撮影の殆どはコチラを使用。



三脚はVelbonのEX-444を使用。
暗所の撮影が多いので活躍の頻度が飛躍的に増えてきた。廃探索を考慮せず買ったので少し重い。

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PENTAX「k-r」
レンズはTAMRON18-200mm

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廃なるモノの探索においては扱いを慎重にならざるを得なく、重さもあるため機動力が削がれる事を嫌がり安全が確認できる場所でなければ出撃許可が出ない可哀想な奴。
このブログでは芸術性を求めるよりその場のワクワク感を記録したいと思うので今のところコンデジが主力機。下手でk-rを使いこなせないのは内緒(´・ω・`)

ただ安全の確認できる観光坑道や観光地化されている土木産業遺構などでは日頃の鬱憤を晴らすように撮りまくる。
しかし「穴」の虜になって以来必然的に暗所の撮影が多くなっているので主力交代の日も近いかも。
壊しそうでイヤだけど・・・他の人はそこんところどうしてるんだろうか。
あと双眼鏡が欲しいな。
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コメント
装備は大事です
自分の場合は本格探索時は、旧陸自軍装ですね、着古してあるから動きも良く、丈夫です。
必要に応じて弾帯にマガジンポーチを付けて予備バッテリーなどを詰めていきます。
ライトは高照度の物を一本持てば、三脚がいらなくなります。(撮影時のみ仕様)
最近は本格的な探索が無いので、肩下げカメラバックに一眼とビデオ、ホルスターに高照度ライト、ポケットに各種予備バッテリーとスペアライト程度かな?
身軽が一番ですが、行く場所に合わせて装備はかなり変わりますね
もっとも装備に過信せず、自分のスキルに合わせた安全第一が自分の基本ですね!
>>yakumoさん

装備凄く参考になります!!
他の方の装備を聞くのも凄く楽しいですし。
自分も取り出し頻度の高いライトやスマホをもっと携行しやすようにと弾帯とマガジンポーチの組み合わせを検討していました。
安全第一の件は本当に仰るとおりですね!
新年おめでとう御座います♪

ステルス性!(笑)…と軽口コメントしようとしたら…

「深っ!」

すいません、最後まで読んでません!(笑)
>>チェントさん

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!

この手の趣味の人間には永遠のテーマみたいなものなのです 笑
うおおー!みてるだけでわくわくしてきますね*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
>>日本廃景さん

装備一覧ってこう男の子的なワクワク感がありますよね(∩´∀`)∩
人様のためというより探索に使う装備を並べて自分でニヤニヤするために書いたようなもんですww
それが誰かの役に立てば嬉しいです。
自分と色々被っててビックリしました笑 ベイツのハーフジップと水飲むホース持ってますよ! 
装備品選ぶのも楽しいですね! 自分もその内記事にしてみます♪
ジップ壊れやすいんですか…。
>>空母欲奈さん

それはビックリです!!やはり趣味が似ていると選ぶもの似るんですかね 笑

BATESのはYKKジッパーですし非常に丈夫ですよ。
ただ以前ジッパー部まで完全に泥に浸かった時に泥を噛んでしまって上げ下げができなくなって壊れてしまいました。
純粋な水没なら余裕だったんですけど・・・
米軍でも野戦装備でジッパーのあるブーツが禁止されてるのはこの辺にある気がします(´・ω・`)
私も廃探をしてます。
服装は基本迷彩ヤッケを愛用してます。何よりも「安い」ですから(笑)坑道突がないときは帽子からブーツまでリアルツリー迷彩で不審者全開です。通常は海兵隊も使ってるビブラムソール・鉄板入りゴアテックスブーツですね。足下はしっかり守りますよ。長靴はスパイク付きですね!岩礁55を使ってます。ウェイダーはまだ持っていませんが検討してます。ヘルメットは普通の土木用です。カッコ悪いのですが…。
ライトはキャップライト5000lmを2つ(1つは予備)ハンドライトは25600lmなのでぶっちゃけ撮影のフラッシュはいらないです。バッテリーはこの3つは共通です。あと予備のハンドライト800lmを1つ、キーホルダータイプの100lmが1つですね。他に持ち歩くのは殺虫剤(ゴキ・蜂)
鉈位ですね。カメラは好き好きでいいと思います。こんなところですか。
>>ひるおびさん

コメントありがとうございます。

自分もリアルツリーのアウターがありますが勿体無くてとても使えません 笑
泥々に汚れアチコチに引っ掛けるので安さは重要なスペックですよね。
ミツウマのスパイク長靴は評判良いみたいですね。
フラッシュライト25600lmだとXML-L2が16灯くらいのですかね?これまた凄まじいですね(゚д゚)!

自分も最近、フラッシュライトを中心に単眼鏡など色々装備の更新をしたのでまた装備記事を書こうと思っています!
また今後も色々お話伺えたら幸いです!
返信ありがとうございます。
装備についてはとても参考になります。
更新情報を楽しみに待ってます(笑)
主に九州の産業遺産系の廃墟を巡っています。
とはいえこちらは炭鉱関連が多く密閉された物件が多いので坑道突がなかなかできません。
石灰鉱山・銅山・金山系の坑道に12月から突入します。まだまだ先の話ですが…。
詳しくお話をお聞きしたりして情報の交換もお願い致します。
>>ひるおびさん

装備に関しては皆さんそれぞれの装備への考え方や工夫が見れてお話聞くの凄く好きです。
九州も魅力的な遺構が数多くあるようで大変興味深く、そちら方面に詳しい方とお知り合いになれるのは大変嬉しいです!!
炭鉱はトップクラスにヤバイですよね。。。自分も趣味で死にたくないので今のところ炭鉱系は手を出してません 笑
探索レポート楽しみにしております。
もしブログやHP、SNS等お持ちでしたら教えて頂ければ幸いです。
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