HOME > 戦争遺構 > 千鳥ヶ淵高射機関砲台座(北の丸公園)

千鳥ヶ淵高射機関砲台座(北の丸公園)

2015.01.28.Wed.00:06
旧近衛師団指令部庁舎の続き


旧近衛師団指令部庁舎を後にして、首都高を跨ぐ橋を渡る。

IMGP2288_R.jpg


すると分岐点が現れる。
この分岐を上に上がると高射砲台座跡、その下には地下壕跡が残っている。


IMGP2286_R.jpg


地下壕跡。
こんな都心どころか日本の中心部で地下壕が見れるとは思わなかった。
思わず掘りたくなる!

IMGP2283_R.jpg


この上部。
つまり分岐を上に上がったところには、通風孔の跡がある。

IMGP2281_R.jpg


探索に付き合ってくれた友人が指摘してくれて初めて気がついたのは内緒。
慌てて這いつくばって、開いてる穴にフラッシュライトを突っ込み内部を探る!

P1020012_R.jpg


ん~上手く撮れない。でもなんだかカッコイイかも。
内部の煉瓦造りやゴミが詰まっているものの隙間も確認できた。
耳を澄ませると、内部の空間で水が反響している音も聞こえる。

という事は堀側にも開口して一部水没してる?

穴にフラッシュライトとカメラ突っ込んで喜んでいる様子は完全に不審者だったけど、何も言わず見守ってくれていた皇居警備の警察官さん、ありがとう。

そんな妄想とロマン溢れる地下壕を後にして高射機関砲台座跡へ。
土手のような場所を歩き、右手に皇居の堀と首都高を眺めながら進む。

IMGP2280_R.jpg


そして高射機関砲台座跡へ到着。

IMGP2274_R.jpg


合計で7つ確認できた。
上部には化粧板が貼られベンチのようになっている。

IMGP2275_R.jpg



場所はだいたいこの辺


大きな地図で見る



と、ここで当然の疑問が湧く。
これは何なのか?
高射砲なのか?高射機関砲なのか?
そもそもこれを運用していた部隊は?

なにしろ案内板の1つもなく、言われなければ「変なベンチだな」とくらいにしか思えない。
ただ自分含め一部の変態にとって、これが「高射砲」なのか「高射機関砲」なのかは夜も眠れないくらいに由々しき事態なのだ(大袈裟)

そんな訳で色々調べてみた。

当時、皇居防空のために配備されていた部隊は、高射第一師団隷下の高射砲第二十四連隊、近衛機関砲第一・第三大隊。
で、今回の千鳥ヶ淵陣地付近の所属部隊は、近衛機関砲第一大隊の「二式多連装機関砲」を装備した機関砲中隊と「二式双連機関砲」を装備した機関砲中隊。

二式多連装機関砲も二式双連機関砲も発展元は「九八式二十粍高射機関砲」

無題2


tp220mmaag001.jpg



高射砲→高々度、中高度を担当(ドン! ドン! ドン! ドン!なイメージ)
高射機関砲→小回りが効き、取り回しが良好なので低空を担当(バババババババババババ!なイメージ)

こんな感じ。

なので、この台座跡は二式多連装機関砲又は二式双連機関砲のどちらかで「高射機関砲台座」なのだろう。


・・・多分(自信はないのでチガウゾ( ゚Д゚)ゴルァ!!も全力で受け付けますww)
資料によると、撃ち上げた砲弾が近隣の家屋へ落下し被害も出たようだ。

それにしても、敵機を迎撃する高射機関砲の台座から散歩する人のために、一時の安らぎを与えるベンチへ任務を変更しても、皇居に寄り添う姿はそれはそれでなんだかいいものだ。

IMGP2277_R.jpg
関連記事
スポンサーサイト
コメント

管理者にだけ表示を許可する