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黄金鉱山 漬物鉱床域

2015.05.06.Wed.00:49
とある歴史ある鉱山。
その採掘総延長は800kmに至る。
坑道図や坑口周辺遺構も紹介したいところだが、鉱山の名称や詳細な歴史なども含め非公開とさせて頂きます。


それでは状況開始!

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鉱水が絶え間無く流れていて小川が形成されてる。
そういえば、坑口からも絶え間なく鉱水が流れだしてた。

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虱潰しに枝坑に入ってみる。
どうやら閉塞させた枝坑を使って酒などを保存していたようだ。
坑道や隧道を使ったワイン貯蔵庫などは全国的に見られる。

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時折、泥に隠れた穴に足を取られながら進むと、通洞坑に相応しい大きな木製の支保工が現れた。
個人的に支保工って陰ながら鉱山を支えてる感じがして好き。
泥で埋没しているが、よく見ると軌道も確認できるはず。

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左手にも枝坑が見えてきた。
見えてきたというか飽きるほどある。

枝坑に体を滑り込ませるとすぐ右手は竪坑になっていた。

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恐らく現地点がゼロメートルレベルの階層かと思われるが、崩れた下に何が隠れているかわからないので慎重に近づく。
カメラを向けるのを躊躇う量の水が上から落ちてきていた。
意を決して顔を突っ込んでみたが、自分のライトでは到達不能な闇が広がっていた。
写真の奥が竪坑。

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竪坑を後にして枝坑を先に進む。
通洞坑とは違い軌道は撤去されているが、その痕跡ははっきり見える。

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しばらく進むと坑道の様子が変わってきた!
これまで「アーチ状」だったものが「三角状」に変わってきた。

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坑道自体はしばらく進むと閉塞していた。
今写真を見ながら思うとこれは三角堀りではなく、上部に通風パイプ的な何かを通していた跡にも思えてくる。



通洞坑に戻ってきた。

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そしてまた間髪入れずに、また枝坑。
勿論、突入。

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水が溜まってる。

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更に進むと真っ直ぐと左方向へ分かれていた。
取り敢えず左に入ってみる。

すると閉塞。。。ではなく竪坑出現!
竪坑を覗いてみたかったが、埋まってるだけで実は下層へも通じてると言うことも十分あり得るのでやめておいた。

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先ほどの分岐に戻ってきた。
より深部を目指そう。

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気になっていた事だがこの坑道、上部と下部で随分と色が違う。

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最初は当初この坑道は水没していたが、水を抜いたためこのようになったんだと思っていた。
ただ調べてみると、どうもこれは地層の違いで、この地層の境を掘っていたとの話も聞いた。


そんな話をしていると。。。また崩落。

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ただ隙間が開いてるので体を突っ込む。



水没だ(´・ω・`)
ピントが手前に合っちゃった。

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通洞坑に戻ってきた。

当然電源は落ちてる。

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やはり自分は支保工フェチらしい。
んんwwwww支保工カッコイイですぞwwwww

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再び枝坑へ。
坑道名「新第二立入」

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入ってすぐの右方向は意図的に閉塞されている。
今後、多くこのような人為的な閉塞を見る事になる。

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次の十字路も左右閉塞。

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正面方向に進もう。

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中々いい雰囲気の坑道。

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結構距離がある。
150メートルくらい歩いたかな。

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気持ち息苦しくなってきた。
酸素が薄く、水蒸気も増えてきた。閉塞が近そうだな(´・ω・`)

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案の定、閉塞。

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通洞坑に戻ってきた。
金鉱脈採掘跡とのこと。

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自分の撮影が未熟のせいもあって伝わりにくいと思うが・・・



すげええええええ!
シュリンケージ採掘により遥か上方まで裂け目が続いてる。
ライトはとても最深部へは届かない。

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とにかく高い。写真で伝えられないのがもどかしい。

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山を貫いてるんじゃないかと思えるくらい高い。

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上ばかり見てないで先へ進もう。
崩落してるが行ける。。。かな

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水平方向の最深部まで来た。
説明板によれば中切抗へ繋がるようだが、意図的に閉塞されているようでココからは確認できない。

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またいい加減飽きたと言われそうな通洞坑に戻る。
そしてまた枝坑へ。
今回のは短そうだ。入ってすぐ閉塞が見えた。

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ただ左右に坑道っぽい何かが見えたので先へ進んだ。
右手は崩落。
これまでの枝坑より規模が大きい。

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奥をのぞき込むと

Σ(´∀`;)!?

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なんかいたww
いやなんかおられた。
細倉鉱山もそうだったが、どうも「仏教観」や「宇宙っぽさ」が当時の流行りだったんだろうな~

気を取り直して左方向へ。
水の音が聞こえる。
小さな川ができてた。

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真紅の池

ってのは大袈裟だが鉄分が融解したもの?
膜状にたまった水の上を覆っている。

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通洞坑に戻ってきた。
おっ!先が開けてる?

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現在位置。

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おお!!

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大きなホール状の空間に出た。
どうもこの周辺が最も鉱物が採掘でき、尚且つ岩盤が強固であったため、坑内事務所が置かれていたようだ。
広いが一つ一つ見ていこう。
ワクワクが止まらない!+(0゚・∀・) + ワクテカ +

落石防止の網が張られているが凄い!!
ここもシュリンケージで掘られなんと!山頂まで掘られてる!

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そして、そして!
大竪坑!!
今いる通洞坑より地下深く230メートル! 上方向に30メートル!
合計260メートルの大竪坑

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まあ埋められてるんだけどね(オイ
見たかったな竪坑。覗いてヒエーって言いたい。怖いけど見たくなっちゃう不思議。
※訂正。 正しくは埋められているのではなく水没し、その上にカバーをかけているだけだそうです。
柵乗り越えなくて良かった((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


でも当時の様子を収めた写真が、「元気だせよ」といったかは知らないが置いてあった。

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まさしく先程の竪坑に設置されていたエレベーターを使う様子。

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製錬所の写真。
現在では基礎が残るのみ。

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埋められた竪坑や貴重な当時の写真に一喜一憂している様子を山神様にも見られていた。

【山の神】
日本の鉱山においては、安全と繁栄を祈願してカナヤマヒコ・カナヤマヒメを祀る神社が設置される事が多く、これらも略称して山神と称する。

この山神様も同様であり、黄金神社と呼ばれ大切にされてきたようだ。
大好きな神社と鉱山が合わさるとはなんという俺得!

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今日と今後の調査の安全を祈りつつ先へ進む。
アチコチに先程と同じシュリンケージ跡がある。

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おっ!?
おお??


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1回目の感嘆は「巻き上げ機」という文字に対する驚き
2回目のは「観音像」に対して


ここに先程の大竪坑にある人や鉱石を載せたエレベーターを動かす「巻き上げ機」が設置されていた。
説明板通り観音様が設置されている場所に巻き上げ機があった。


観音様が向いてる方向の上部に巻き上げ機から伸びるワイヤーが伸びプーリーに繋がっていた。

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カッコイイな。
巻き上げ機見たかったな。

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仕組みはご覧の通り。

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このように巻き上げ機を操作していた。

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巻き上げ機近くに掘られた「切上坑」
ご存知、シュリンケージで掘られ作業中止後、地下水が溜まりご覧の姿に。
いったいどれだけの水深があるのだろう。

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近くには宇宙が広がっていた

(´・ω`・)エッ?

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「新第一西立入坑」
西方向に1300メートル伸びてた坑道。

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進んでみるが、残念ながらすぐ閉塞されていた。
1300メートル歩きたかったな。

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坑内事務所周辺はひと通り調査を終えた。
それでは当初、大竪坑を発見した際に実は見えていて、敢えて楽しみに残しておいたとっておきを見に行こう!

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説明文通り、ここから上のレベルから集められた鉱石を鉱車に積み込み外に搬出していた。
機械化されていなかったようで、人力により鉱車を押し坑外に搬出していたようだ。

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そして・・・看板にある「漏斗トロッコ積込ケ所」

トロッコ積込ケ所だと!?

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おおおおおおおおおおおおおおおお!! コレが見たかった!!

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【ホッパー】
ホッパーは、鉱山で選別した鉱石、炭鉱で採掘した石炭、河川で採取した砂利などを、出荷・積込まで貯めておくための貯炭槽および機械設備である。ホッパーは積み出し設備を兼ねるため、主に貨物線・専用線の引込み線や運搬用の道路の上に作られている。貯炭槽となるホッパー自体の形状は、原料が効率よく流れるように円錐型や四角錐となっている。


凄くかっこいい!
この貯蔵槽に何十トンもの鉱石が貯められ、圧縮空気なり電動なりで開閉する扉から下で待つトロッコに鉱石がなだれ込んでいたんだろうな。

それにしても、先の看板にもあった通り、ここから上のレベルから集められた鉱石を鉱車に積み込み外に搬出していた。
機械化されていなかったようで、人力により鉱車を押し坑外に搬出していたようだ。

あんなに立派な竪坑がありエレベーターもあるのにここ周辺は人力な謎。
※調査を進めてみた結果、謎を解決できた。
理由は、竪坑のエレベーター等は閉山直前の比較的新しいものであるため機械化されているが、ホッパー周辺は大正時代のものであったからだ。

竪坑も支保工もホッパーも大好きだ。

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ホッパーの下を走っていたであろうトロッコの軌道も残っていた。
興奮覚めやらぬが取り敢えず、その大正時代の軌道を辿っていこう。

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速攻で閉塞してた(´・ω・`)
でも崩れた瓦礫に飲み込まれる軌道ってのも味がある。

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坑道図によれば、ここからまた数え切れない程に分岐し何十キロも坑道が続いてる。
それではまた愛しのホッパーまで戻り、分岐を進んでみよう。

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恐らく削孔用エアー管は本来、坑道の上を這っていたのだろう。
それが朽ちて落ちてきたのか。

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15メートルほど進むと閉塞してた。
ここからも長いのにな。残念。

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では、そろそろ通洞坑を通って帰還しよう。

通洞坑を歩いているとまだ唯一入っていない枝坑に気がついた。
当然入ってみる。

なんだこれ。
明らかに鉱山関係のものではない。

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漬物でした( ゚д゚)

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漬物の脇を通りぬけ坑道を進むも閉塞。

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では、そろそろ光の待つ外の世界へ帰ろう。
外の世界よ! 私は帰ってきた!( ー`дー´)

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